レスリングは、古代オリンピックの時代から現代まで続く最も歴史ある格闘技のひとつであり、投げ・タックル・コントロールを駆使して相手を制する純粋な“身体の技術”が試される競技です。オリンピック種目としても知られ、グレコローマンスタイルとフリースタイルの2種目が存在します。日本国内でもトップアスリートの育成が盛んで、女子選手の世界的活躍は記憶に新しいでしょう。また近年では、レスリング技術はMMA(総合格闘技)でも極めて重要とされ、組技やテイクダウンの技術を習得するために学ぶ人も増えています。
しかし、実際にレスリングを体系的に学ぶ場は限られており、正しい知識や戦術を独学で身につけるには、書籍という媒体が非常に有効です。本記事では、初心者でも理解しやすい基本技の解説書から、競技者・指導者向けの戦術・トレーニング本、さらにはメンタルやフィジカル強化まで含んだ幅広いおすすめ本を厳選してご紹介します。レスリングを通じて強く、賢く、バランスの取れた身体と心を手に入れましょう。
ALSOKパワーで勝つ! レスリング 最強バイブル 新版 (コツがわかる本!)
基礎から実戦テクニックまで、初心者にもわかりやすく解説された一冊です。ALSOK所属選手の強さの秘訣を学ぶことができます。
増補版 日本レスリングの物語 (岩波現代文庫 社会 326)
日本レスリングの歴史と発展を辿りながら、その文化的背景や名選手たちの物語に迫ります。競技の奥深さを知る一冊です。
DVDでよくわかるレスリング (LEVEL UP BOOK with DVD)
映像と解説を併用した教材で、動きを視覚的に理解しながら学べます。初心者から中級者まで幅広く活用できる内容です。
なぜ日本の女子レスリングは強くなったのか 吉田沙保里と伊調馨
世界を制した二人の偉業から、日本女子レスリングの強さの秘密に迫ります。育成や戦術の視点からも読み応えがあります。
“最強"の結果を生み出す「負けない心」の作り方
トップアスリートが実践するメンタルトレーニング法を紹介。競技や日常生活における心の強さを養うヒントが詰まっています。
レスリングによくある質問とその答え
Q1. レスリングと柔道は何が違うのですか?
A. レスリングは寝技やポイント制の試合が特徴で、道着を使用せず、投げと抑え込みを中心とした組技競技です。柔道は道着を使い、関節技・絞め技もあります。
Q2. レスリングの本は初心者でも読めますか?
A. はい。写真や図解を多く使った初心者向けの解説書があり、基礎姿勢・基本動作・ルールをわかりやすく学べます。
Q3. 子ども向けにおすすめのレスリング本はありますか?
A. 子どもや中高生向けに、図解と解説がやさしい入門書が多数あります。学校やクラブ活動での指導にも使えます。
Q4. MMAや他の格闘技をしていてもレスリング本は役立ちますか?
A. 非常に役立ちます。テイクダウン・ポジショニング・体重移動の技術は他格闘技でも応用できます。
Q5. レスリングの試合運びや戦術も本で学べますか?
A. はい。試合中の心理戦やポイントの取り方、ラスト数秒の戦術まで、競技者向けの戦術書で詳しく解説されています。
まとめ
レスリングは、シンプルでありながら奥が深く、すべての格闘技の基盤とも言えるほど重要な技術が詰まった競技です。特に、テイクダウンやクリンチ、相手の重心を読む能力は、他の武道やMMAに応用されることも多く、実践的な格闘技術を身につけたい人にとって最適なベースになります。力任せに見える動作も、実際には高度なバランス感覚・タイミング・筋力コントロールが必要で、正しい理論を知ることがパフォーマンス向上の鍵となります。
本記事で紹介した書籍は、レスリングの基本姿勢・攻防の技術・試合運びの考え方などを丁寧に解説した本ばかりです。初心者の入門書として使えるものから、全国大会・国際大会を目指す選手に向けたハイレベルな実戦戦術解説書、さらにはコーチング・育成論まで含め、目的に応じて選べる構成にしています。レスリングを本気で学びたい方、自分の格闘スタイルに組技を取り入れたい方、将来の指導者を目指す方——すべての学びに、最良の一冊との出会いが力になります。